睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総称です。
一晩に7時間の睡眠中に、30回以上の無呼吸がある(10秒以上の呼吸気流の停止)または、1時間あたりに5回以上の無呼吸がある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
SASでは睡眠中にたびたび呼吸が止まってしまい、そのたびに呼吸を再開させるために脳が起きてしまい十分な睡眠がとれず、日中の眠気、起床時の頭痛、夜間頻尿などの症状がみられます。
おもな症状としてはいびき、日中の眠気や倦怠感、不眠、中途覚醒、起床時の頭痛、頭重感、インポテンツ(ED)、抑うつ、夜間頻尿などです。
閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)をCPAPで治療した場合と治療しなかった場合の影響を比較した研究データが報告されています。
健常人男性:235名で、致命的・非致命的な心血管イベントの発生率を比較してところ、未治療重症者SAS患者群と比較してCPAP治療群ではイベント発生率が有意に減少していました。つまり、SASを治療すると命に関わる状況に陥るリスクを抑えることができるのです。
医師と相談して、より快適な治療を行いましょう
CPAP治療を始めて不安に思うこと、困ったことは早めに医師に相談しましょう。
鼻マスクがつけにくい、CPAP装置から送られる空気の圧にうまく慣れることができないなどの場合は、マスクフィッティングをやり直したり鼻マスクの種類やCPAP装置の設定を変えたりすることで改善が期待できます。
毎晩のことだからこそ、より快適に治療を続けられる工夫をしてみましょう。
定期的に医療機関を受診しましょう
保険でCPAP治療を受けるためには、定期的な受診が必要です。
特にCPAP治療開始間もいない頃は治療への不安や疑問も多いでしょう。定期的な受診の時にそれらを直接医師と相談して解決できれば、より快適な治療が望めます。
体調変化や治療状況とその効果を医師と確認することがその後の治療継続にも役立つのです。
CPAP装置は清潔に保ちましょう
毎日使うものだからこそ、CPAP装置やマスクはいつも清潔にしておきたいものです。
特に顔まわりに直接ふれる鼻マスクは小まめなお手入れを心掛けましょう。
スリープメイト10
フィリップス社製
ドリームステーション
医院名 |
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医療法人社団 根本医院 |
院長 |
福田 充 |
住所 |
〒301-0806 茨城県龍ヶ崎市半田町1390番地 |
電話番号 |
0297-62-3155 |
診療科目 |
内科・呼吸器科・アレルギー科 |